実際のドリル
■今回は・・・

  メジャーが終わった後、実際に穴の空いたボールを受け取るまでの間に、
  ドリラーがどんな作業をやっているのか、裏側を紹介します。

  作業時間はショップにもよりますが、30分〜数日です。


  ※注意
    今回ドリルを紹介しているボールは、自分(青木)のボールです。
    なるべく一般的に行われるドリル方法の写真を使用しましたが、少し特殊な箇所もあります。
    必ずしも同じ方法でドリルされるとは限りませんのでご了承ください。

■STEP1 〜 マーキング 〜
      

  メジャーした内容をボールに柔らかい色鉛筆でマーキングします。

  まずは、基準となる線を専用の定規を使用して記入します。
  この線を基準にドリルされることになります。

  A2ではお客様のローリングに合わせて、
  お客様が求める動き・ボールの特質について、
  最大の効力が発揮できるような位置を計算します。

    ※初めてマイボールを作成される方は、
      ローリング位置が正確にわからないため、
      特定できない場合があります。

  次に、各ホールの位置をマーキングします。
  このとき、線のどの位置(線の外側・内側など)にドリルするかが明確になっていないと、
  メジャー結果とドリルが微妙に違ってしまうことになります。

  マーキングは、通常ドリルの位置を記入するだけで、
  ピッチ(ドリルの角度)やデプス(深さ)は記入しません。
■STEP2 〜 ボールの設置 〜
      

  マーキングが終われば、いよいよドリル作業です。

  ドリルマシンはデータを入力すれば
  自動で行われるものもありますが、
  A2ではボールの形・材質など、
  人間でしか感じられない誤差を考慮できるように、
  熟練したドリラーが手作業でドリルを行います。


  まず、ドリルマシンの各調整目盛りを「0」の位置に設定します。

  次にボールをドリルマシンに載せます。

  この時、マーキングした基準線と合わせないと、正しいピッチを設定できません。
  正しく設定できたら、ボールを固定します。

  写真は固定前で、基準線に合わせているところです。
      
■STEP3 〜 ドリル 〜
      

  ドリルは通常、

   @サムホール
   Aミドルホール
   Bリングホール
   Cバランスホール

  の順で行われます。

  サムホールのドリル後、マーキングの再確認を行います。
  ズレがある場合は、ここで微調整を行います。

  続いてフィンガーホールをドリルしていきます。

  最後に必要があれば、バランスホールをドリルします。

  写真はサムホールをドリルしているところです。
■STEP4 〜 仕上げ 〜
      

  穴の角を丸く「面とり」します。
  「ベベリングナイフ」といわれる道具で少しずつ削ります。
  あまり削るとスパンに影響する為、
  削りすぎないように注意が必要です。

  写真は手ブレしてますが、ベベル作業しているところです。

  これで一通りのドリル作業は終わりです。

  簡単に説明しましたので
  難しくないように見えますが、
  実はドリラーの技量が問われる箇所が多々あります。
  また、ここでは紹介できなかった道具もいろいろ使用することがあります。

  次は、お客様の指に合わせて、
  ドリルしてすぐのフィッティングを行います。
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